シャトルループ
   
シャトルループは、「ローラーコースターの神様」と呼ばれたドイツのアントン・シュワルツコフが生み出した「古典的名機」とも言えるコースターです。近年、世界最高速を記録するコースターが競うようにして採用している「カタパルト式スタート」の元祖です。

世界初登場は1977年ですが、主に流通することとなるflywheelタイプの機種は1978年に誕生しています。日本には1979年3月に横浜ドリームランドに初上陸。その後、小山ゆうえんち、ナガシマスパーランドと、としまえんの計4ヶ所に設置されました。現在国内に残っているのは、横浜ドリームランド以外の3基です。これらはいずれもシュワルツコフ社の製品なので、基本的にはほとんど同じですが、としまえんのシャトルループにだけは、ユニークなカバー(フードといったほうがいいかな?)が付いているという点が大きな特徴です。

   
      
何でカバーが付いているのかな?

付いているのは、直線路とループの部分だけ。そして一番の特徴は、進行方向右側だけ(ループに入る直前だけは天井部分全体までおおっていますが)、ということ。不思議です。

   
こうやって眺めてみると、向こうにはすぐ住宅密集地帯が・・・そちら側の半分だけフードみたいなのを付けたというのは、きっと騒音対策なのでは?なんて想像してみました。要するに高速道路や新幹線などでよく見られる「防音柵」。

ちなみに日本に入ってきたシャトルループ4基のうち、これ以外の3つはいずれも三精輸送機(株)が日本での取り扱い・設置を行ったそうですが、としまえんだけは別の会社だそうで、そういった点も何か関係あるのかな?

   
   
「高床式」または「上げ底型」

もうひとつの特徴は、これ。

ベースの位置が一般のシャトルループよりは明らかに一段ほど高い感じ。通常のものと思われる支柱の下にコンクリートの土台を入れています。プラットフォームに至るには「入り口」からスロープを「つづら折り」に上って行くのですが、なかなか辿り着けない、という感じです。

長島スパーランドのシャトルループなど、「階段をちょこっと上ったらすぐプラットフォーム」なので、えらい違いです。

   
ようやく一番上まで辿り着くと、こんな風。プラットフォームの乗車待ち側は、なぜかこんな温室状です。
   
   

発車スタンバイ状態のシャトルループ

普通、この車両の上方に屋根があるのですが、そこには屋根がなくて、その他のところをやたらと覆ってあるめずらしいシャトルループです。大変個性的な外観です。というより、具体的には「都会的」といったほうがいいかな?

写真左下に見える鎖のところが出口の境界(プラットフォームと外との境界)となっているので、降りたあともこの位置(出口通路に相当する)でずっと眺めていることができます。これはいいですよ。

   
SRART

カウントダウンの後、発車!、となります。このように外壁のあるところを疾走するわけですから、確かに「スピード感」は増している感じがします。なかなかいいです。

   
   
ただいま加速中

横から見るとこんな感じ

   
   
そしてループ

ループを回っている時の右の壁は視界が半分さえぎられるわけで、ちょっとマイナスのように感じます。開放感が落ちるというか。ただし、この外観は「魅力増」と言えますね。何だか「ハムスターの回転運動」を連想させられます。だから見ていて楽しいです。

(すぐ手前には回転系遊具の「カリプソ」があります)

   
   
もう少し高く上がります。(一番端の支柱とレールとの接点にまで先頭が達します)
   
これはスタート側の傾斜

   
   
ところで

これがpusherです!

(御存知ない人は、コラムのシャトルループのところをぜひ見てください)

このように車両最後尾の下の飛び出した部分を押すことによって、車両全体をプッシュして発進させます。

pusherが動けるのは、もちろん直線部分だけです。だから直線路で一気に押してスタートさせたあと、このpusherは「お役ご免」となって、のんびりスタート地点まで戻ってきます。一方車両のほうは、向こうの端まで行って、バックで戻ってきて、駅舎を通り越してこちら側の坂を駆け上がるわけですから、そうすると、どこかで車両の「押された部分」とpusherがぶつかってしまうのでは、などという疑問が湧いてきませんか?

→この件については、絶叫コラムのページを参照してください。

    
flywheel

プラットフォームの下にはこのようにflywheel(プッシャーを一気に駆動するためのパワーを生み出すためのもの)があるのがわかります。

としまえんでは、高床式に設置してあるので、こんなところも簡単に覗くことができます。(私のように)「好きな人」にとっては大変うれしいことです。

   
  
まとめ

ドレスアップされた個性的なシャトルループです。見た目のインパクトは素晴らしい。右側半分のフードがあることで、発進加速時にはスピード感が増す感じでなかなか好感触です。全体に底上げして設置してありますが、乗車中はそれほど高さのメリットは感じないような気がします。

「華のある、都会的な」シャトルループと言えるでしょう。

   
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