サイクロン

このサイクロンは開業が1965年といいますから、今から約40年前!今や、国内では最古参の部類に入るジェットコースターといえるのではないでしょうか。

比較的単純なレイアウトの古典的ジェットコースターで、もちろん大きなドロップや宙返りなどはありませんが、とにかく絶品です!!

  全長   882m
  最後部の高さ   18m
  最大斜度   45度
  最高時速   65km/h
  所要時間   2分15秒
   
基本的にはオーソドックスなキャメルバックコースターなのですが、特筆すべきは後半の地下トンネルです。

石神井川を越えた側にあるプールエリアは土地が一段と高くなっていて、そこにトンネルが掘られているのです。

左図のトンネルの部分は想像で書いただけなので、あまり正確ではないかもしれませんが、だいたい左カーブが続いている感じだと思います。経験豊富でもっと正確にわかる人がいたらぜひ教えてください。

   
      
サイクロンはライドも魅力。外観は丸太をくり抜いたような形で、これはよく見られるタイプなのですが、シートが秀逸です。

電車や自動車のシート、あるいは家具のソファーにみられるような起毛状の布が貼ってあって、クッション性も良く、座り心地は上々です。

2人まとめて掛けるシートベルトのみで、バーの類はなく、開放感もたっぷりです。

巻き上げ

さあ、いよいよ出発です

   
巻き上げ最高点

右にゆっくり旋回して、ファーストドロップを望みます

(すぐ右側にあるのは、ブレイクダンスとトロイカが載った建物で、1階はカリーノ、キュートという2つのレストランが入っています)

   
first drop

誰でも安心して楽しめるファーストドロップだと思います。

   
   
ファーストドロップの後の駆け上がり

左と同じです

   
   
上の続き

この部分は少し直線部分が続きます

左と同じ部分。先に次のドロップが見えます。

   
   
セカンドドロップ

木々の間を縫うようにドロップします。向かって右にはフリュームライドの乗り場、左にはブラワーエンジンがあります。

落差も斜度も手頃なレベルです。感覚的にとにかく気持ちいいんです。

   
   
セカンドドロップからの駆け上がり

この林を越えると同時に川を渡ります。雰囲気はバンデットですね。

左と同じ場所

   
   
川を渡ってプールエリアに入ったら右にカーブ

   
   
サードドロップ

左は流れるプール、右はフリュームライドのコース

   
サードドロップの先には、さらにキャメルバックが2つ見えます

   
   
連続キャメルバックその1

左と同じ場所

どうです、なかなかいいキャメルバックでしょう

      
     
連続キャメルバック その2

遊園地エリアからプールエリアへ抜ける通路の上を越えます。向こうに見えるプールエリアの土地が一段と高くなっているのに注目! 実はこの地形に秘密が・・・。

   

連絡通路を越えたら

おっと〜〜

・・・

何だァーこれは・・・

この先、一体どうなるの?

   
知らずに乗って初めて遭遇するとアセる(汗)、地下トンネルの入り口。

いや、もう、ビックリしました、ほんと。

戦時中の防空壕? 秘密の地下トンネル?

このワイルドな雰囲気!すごいです。作ろうとして作れるものじゃありません。

   
     
後で冷静になって外から眺めるとこんな感じ
      
突入っ!

ふつうに考えると、とてもジェットコースターが走る場所のようには見えません。

鉱山とかの廃坑のイメージ・・・するとこれは、コースターの起源(アメリカのトンプソンが廃坑のトロッコで遊ぶ人達を見て思いついた、という話)にも通じるところがあるのかも。

   
   

トンネル内部は、とにかく真っ暗だー

       

イルミネーションなんて洒落たものは一切なく、ほんとうに完全なる暗黒の世界です

     

距離も長いよ〜

     

入ったばかりの時は、まあこんなもんか、なんて一瞬「よゆー」みたいな感じでいましたが

     

ふつうに予測されるようなインターバルでは終わらないのですよ。

出口がぜんぜん見えないから、正面も真っ暗

      

スピードがそれほど速くないので、けっこう時間もかかるワケ

   

なんとなく左カーブを続けていることだけは分かるけど

しだいに体の位置や方向の感覚がなくなってきて

ちょっと怖いです

   

でも

チョー楽し〜〜〜い!!

      

    
わォ、と、暗闇を抜ける

何だか日本版「インディ・ジョーンズの世界」みたい

トンネルの出入り口付近にみられるレールの交差部分を上から見たところ(要するに左の写真のところ)。上が突入路で右から左へ走行。下のラインが出口で手前から向こうへ走行して行きます。(よくわからない人は上のコース図と見比べてみてください)

     
     
トンネルを抜けると石神井川を渡って遊園地エリアへ戻ります。渡ったらちょっとホップ。

園内を通る川といっても石神井川は立派な「1級河川」です!。そんな川を渡るジェットコースターというのも、他にはないんじゃないかな?

    
      
川を渡ってホップしたらバッテリーカーの上を通過。こういったところもずっと高架線ですね。
     
右へカーブするとスタート駅舎へ
   
   
ああ〜楽しかったー♪♪

    
おかえりなさーい

戻ってくると、みんないい笑顔です

   
まとめ

できてから40年にもなろうという古いジェットコースターですが、すんごく楽しいです。シートが良いこともありますが、古い「ジェットコースター」によくみられるような、不快な振動などは少なく、この手のコースターとしては飛び抜けて乗り心地がよいと言えます。高さや落差はそれほど大きくないし、スピードもほどほどなのですが、3つのドロップと連続キャメルバックはとても爽快です。決してだらだら下ることのない、「楽しさ」を感じられるドロップになっています。

園内の豊かな自然とのマッチングも良く、大変雰囲気のあるコースターです。

そして後半に登場する「暗黒の地下トンネル」はサプライズ!。鬱蒼とした木々や草におおわれた古色蒼然たるトンネルの入り口は、まさに秘密の地下トンネル。この何ともワイルドな雰囲気はここでしか味わえない独特のもので、病みつきになりそうな魅力あり。

トンネルの中も、まったく先も見えない真っ暗闇を長〜く走行するので、方向感覚が失われるようなこれも独特の感覚です。もうワクワクしっぱなし!

コースレイアウトそのものも優れているのでしょうが、それ以外の自然の要素とうまくマッチして、しかも長い時間をかけてそれが歴史とともに熟成されているために、こんなに楽しい乗り物になっているのだと思います。

このサイクロンも、コークスクリュー同様、楽しいコースターとは何か?という問いに対する一つの大きな答えを用意してくれている乗り物だと思います。どう考えてもドドンパより楽しいもの。

しつこいようですが、超オススメ!!デス

   
   
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