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全長 |
868.1m |
最高点の高さ |
34.9m |
最高時速 |
74km |
最大傾斜 |
45度 |
乗車時間 |
2分30秒 |
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基本的には普通の古典的キャメルバック型「ジェットコースター」ですが、とても個性的です。どこが、と言いますと、ご覧のように全体が真っ白というユニークな外観、それに木製の木組みを思わせる土台の作り。これで木製でなく、ふつうのスチール製です。一見するとホワイトキャニオンにも通じる雰囲気が漂っていますね。
これは偶然ではなく、ちゃんとわけがあるのです。
公式サイトによれば、このコースターが企画されていた1990年ごろ、実はすでに木製コースターを作りたいという気運は高まっていたものの、当時埼玉県では木製コースター設置許可のめどが立たず、木製は断念せざるを得ませんでした。このため、スチールで作るにしても、せめて「木製っぽい」コースターにしたいとの思いから、意図的にこのような作り、デザインににしたという経緯があるそうです。
スチールなのに、わざわざ木材を組んだような形で土台を作り、塗装も木製っぽく塗っているばかりか、木製のように木組みの中をすれすれに通過する部分も設けるなどして、全体として見事に木製風を演出しています。
コースレイアウトも木製コースター風ですね。そればかりか、よく見ると、基本構造はレジーナにもよく似ているではありませんか。そう言った背景をいろいろ考えながらこのコースターに乗れば、一層楽しさも増すでしょう。
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マウントロッキーコースターは、2003年冬頃に「不具合を点検」とのことで運転を休止しましたが、2005年現在、遊園地側によれば「再開の予定なし」とのことです。撤去はされていませんが、事実上、営業終了と考えたほうがよさそうです。
実は、このコースターの製造メーカーは、(株)タップスという会社なのですが、この会社は2003年11月末に倒産してしまいました!。不具合が生じた後、再開できなかったのは、そのあたりが関係しているのではないかと推測されます。(スチールドラゴンと同じですね)
タップスという会社は一般的には馴染みの少ない会社ですが、その前身は、「土井文化運動機製作所」といって、あの土井万蔵氏(大型遊戯機械の父と言われた人)の会社で、業界ではまさに老舗の一つといっていい存在でした。
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巻き上げ
駅舎を出ると、すぐに斜め左に角度を変えて巻き上げます。これがこのコースターの「普通とちょっと違う」ところ。そして、最高点に達したら、ほぼ水平にゆっくり右旋回。普通はここで180度回ってきますが、このコースターは巻き上げが斜めに出ている関係上、180度以上回って、巻き上げのラインと交差するようにファーストドロップが配置されています。
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ファーストドロップ
このように巻き上げ部分の下を交差するようにドロップするわけです
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さあ、それでは実際に乗ってみましょう
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車両は「普通のジェットコースター」タイプで、簡素な座席と、大腿部にかかる申し訳程度の細い安全バーのみ。シートベルトもありません。
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巻き上げ最高点から反対側を見たところ。向こう側の低いところには、最後の水平ループが配置されています。
このコースターもレジーナと同じく、下は「緑の溜め池」。そもそも水上コースターとしては、こちらが先輩でした。
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巻き上げ最高点で右旋回しながらファーストドロップを見ているところ。ファーストドロップのみならず、2周目に通る下のコースも巻き上げ部の木組みの中をすれすれに通過するというレイアウトで、これにより木製コースターの雰囲気を醸し出しているというわけです。
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FIRST DROP
実際、巻き上げ部の下をくぐるファーストドロップというのはめずらしいです。他には、ひらかたパークのレッドファルコンくらいのものでしょうか?
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けっこう「すれすれ感」が出ていて、いいですね。それにしても木製っぽい!
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ファーストドロップのあと、一つキャメルバックを越えて反対側に達して、右旋回。 写真は右旋回しながらファーストドロップ方面を見たところ。
この後、左に見えるセカンドドロップとそれに続く大きなキャメルバックへと続きます。3本の直線部分にはどれも見事にキャメルバックが配してあるのがわかります。
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SECOND DROP
この後、大きなキャメルバックを越え
次に巻き上げ最高点の下方をなぞるように右旋回して
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ファーストドロップの下方で、もう一度、巻き上げの骨組みの中を木製コースター風にすれすれで通過します。ある意味、レジーナより木製っぽいか?
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お〜っとっと〜〜偶然こんなカットが撮れてしまった!そこまでするほど怖くはないでしょう、ここは。でも、うらやましい〜♪---失礼しました
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くぐった後は、また小さめの2連キャメルバックを経て、反対側の水平ループを1回転半ほど回って(写真下↓)、フィニッシュとなります
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まとめ
あまり速くはないコンパクトなコースターですが、上に述べたような成り立ちがユニークで面白いです
巻き上げの骨組み部分をすれすれで貫通する部分は本当に木製風でスリルもあって、楽しいです
短い中にもキャメルバックも目一杯盛り込んでおり、中味の濃い、いいコースターだと思います
コースレイアウトや「水上」など、いろいろな面で、レジーナによく似ていて、結果的には同じようなコースターが2つあるような感じとなってしまったのは皮肉なことと言えます。
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