レジーナ

   

レジーナの全景

スタート駅舎は写真の右端の、木組みの外側にわずかに見えています

位置関係から、観覧車から見るとどの時間帯でも逆光となるので、写真撮影はなかなか困難です。敷地の端に位置しているのと、樹木が配列されていることから、この観覧車とG-maxの上以外には、全体を見渡せるビューポイントというのはありません。

    

 全長   1334m
 最後部の高さ   37m
 最大傾斜   50度
 最高時速   90km/時
 乗車時間   2分10秒

     

2000年3月に国内で5機目の木製コースターとしてオープンしたレジーナ。コース全長ではホワイトキャニオン、ASKAをしのぎ、最高速でもホワイトサイクロンに次ぐジュピター(91.1km/時)とほぼ肩を並べるという、堂々たるスペックを誇っています。かなりスケールの大きいコースターといえます。

このレジーナの「売り」は世界初の「水上木製コースター」ということでした。ただしこれは、池も同時に設計したというような話ではなく、元来、池が点在するこの東武動物公園の敷地内に、現在の設置場所(もともと池があった)以外にはスペースがなかった、という事情からそうなったとのことです(オフィシャルサイトより)。ちなみにマウントロッキーコースターも、同じように池の上に設置されており、水上コースターとしてはそちらが先輩です。

コースレイアウト

この図は上の写真とは向きが逆になっていますので注意

     
     
「水上」を演出する池の正体

搭乗口近くでは、その池の一部を間近に見ることができますが、このように緑色のペンキを流し込んだように汚らしい緑色を呈し、ゴミも浮かんでいて、とても「世界初の水上木製コースター」などと喜んではいられないような状況です。「汚い溜め池」以上のものではなく、レジーナ(女王の意味がある)というイメージとはかけ離れたもので、これは「ない方がマシ」と言いたいです。

        
     
搭乗待ちの列から見たレジーナの木組み

最後にこの木組みの中央部を貫くように、向こうからこちらへフィニッシュしてくる(がコースで、その付近で急ブレーキがかかる)のが、見ていてなかなか面白いです。

駅舎はこの右側にあります。

   
     

巻き上げ

   
   
最高点は37mとのことで、それなりに高いです

   
       
FIRST DROP

37メートルから斜度50度ですから、このファーストドロップは迫力十分で魅力的!

ドロドロとした「緑の溜め池」に向かってドロップ!、なんてシャレてみてもしょうがない。

右側は園外で、畑などがあります。

   
   
 ファーストドロップを終えると、一気に登り、セカンドドロップに向けて、左旋回

   
       
左旋回をしながら、スタート方面を望んでいるところ

この先、セカンドドロップとなります。セカンドドロップの後も比較的大きなキャメルバックが配置され、マイナスGを楽しむことができます

   
        
セカンドドロップ

セカンドドロップもそこそこの落差があって、気持ちよいです。

         
       
セカンドドロップの後、引き続きキャメルバックを越えて、またスタート側に戻って右旋回。写真は右旋回しながら右側を見ているところで、左端にサードドロップ(上の看板の図では「4回目のドロップ」となっているところ)が見えています。

サードドロップも、そこそこの斜度と落差のある大きなドロップです。

   
   
サードドロップの入り

この後、コースは左の方へ向かい、そこで右回り2回転(厳密に言うと1回転半)の水平ループとなります。

    
     
水平ループの1周目(上の段)
ホワイトサイクロンを彷彿とさせるレイアウトです

      
    
水平ループの下の段

水平ループの下の段 (続き)

このあたりは木組みの中の部分もあります。
ただし、すれすれのスリルを感じるほどではありません

    
     
水平ループを抜けた後の、さらにセカンドドロップのところの木組みの中を右カーブしながら突き抜けて、これが「最終コーナー」です。

      
     
その後は一直線に(ただし少しだけ曲がり、2つほど小さなキャメルバックを越えながら)スタート地点へ向かいます。

     
     
小さなキャメルバックを繰り返しながら最後の「直線」

  
      
スタート側の木組みの壁を真っすぐに突き抜けたら、激しく急ブレーキとなりフィニッシュです。その直前までスピードは落ちません。

    
まとめ

豪快なファーストドロップのみならず、セカンド〜サードドロップまで、そこそこの落差のあるドロップが楽しめます。

最高時速90kmは伊達(だて)でなく、無理のないレイアウトにより、全体を通してそのスピード感が持続するのにも好感が持てます。最後の直線でキャメルバックを連続した後に木組みを突き抜けて急ブレーキ、という流れも、「高揚のうちにフィニッシュ」といった感じでGOODです。

直線部分にはいずれも大小のキャメルバックが配され、マイナスGも十分に楽しめます。

木組みの中を通過する部分がもうちょっと多かったら言うことなし。

総合点では、ASKAより上でしょう。とても魅力的な木製コースターです。

池は、早く埋め立てないと、そのうち悪臭を放つようになるのでは・・・

    

   

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