Odin Express
オーディンエクスプレス

倉敷チボリ公園の誇る個性的なキャメルバック型ローラーコースターです。まず最初にお断りしておきますが、はっきり言って、高くないし速くないです。というか「遅い」と思えるところも多いほどマイルドなコースターです。でも、とっても楽しくて「いいコースター」なので、詳しく紹介します。

  全長   872m
  最後部の高さ   18m
  最高時速   51km/h
  乗車時間   約3分
  製造メーカ   三精輸送機株式会社
(チボリ公園発表のデータ)   

        

オーディン(Odin)とは

北欧神話に登場する主神で、戦争と死の神であり、魔術の達人とされている。知識に対して非常にどん欲な神であり、知識を得るためならばどんな犠牲も惜しまない。絵画などでは、片目が無く、長い白髭を持った老人で、つばの広い帽子を被り、グングニルという槍を持った姿で表される。
               〜〜〜Wikipediaより〜〜〜

     

本場コペンハーゲンのチボリにも「Odin Express」という同名のコースターがあります。しかし、本家のものは、蒸気機関車の形をした(SLコースターみたいな感じ)車両で、だいぶイメージが違います。これはデンマークで最初の蒸気機関車の名前が「Odin Express」という名前だったので、その由緒正名前をいただいて蒸気機関車型のコースターとしたとのことなのだそうです。一方、わが倉敷のオーディンエクスプレスは、そのもそズバリ、神話の神をイメージしたもの、ということなのですが、はたしてそんなイメージは実現されているのでしょうか。

  
コースレイアウト

基本的には8の字型の走行を2回ほど繰り返すレイアウトで、(1)片方の端に岩山が配置され、この岩山の中(のトンネル)を2回通過する、(2)その反対側には建物の中に突入して屋根裏?を通過する部分がある、(3)2回転の水平ループを持つ、以上3つの特徴をもっています。宙返りや大きなドロップといった過激な要素はなく、いたってオーソドックス、かつマイルドなレイアウトといえます。

  
  
スタート側を中心に

上の写真では水平ループ側が途切れていたので、もう少し「引いた」アングルを示します。スタート部分ですが、駅舎から写真手前に出て、水平ループの下に重なるようにして右にカーブしてから巻き上げに入ります(黄色矢印)。巻き上げたら右に180度旋回するような形のファーストドロップになり、ドロップに引き続いて下の写真の青矢印に至ります。この先(写真に写っていないさらに手前)で、ジョーカーハウスという建物の中を通過しつつ左旋回して写真右下の青矢印へと連続します。

  
  
ジョーカーハウス突入の部分

「バックアレー」と呼ばれる町並みがこのオーディンエクスプレスに隣接して配置されていますが、その端に位置する「ジョーカーハウス(ゲームセンターの建物)」の2階部分を突き抜ける演出です。「浅草花やしき(東京)」のローラーコースターの「銭湯突入」を思い出しますね。こういった趣向は意外と少ないものです。

  
  
岩山通過の部分

黄色で示したのが1周目、水色が2周目を表します。2回やってくれるというのは嬉しいですね。ちなみにこの岩山は、急流すべり「フラーナングフォール」との兼用になっています。1回目の出口のところは2段階の登りになっていて、その2段目のところが巻き上げになっています。

  
  
以上をまとめるとこうなります

          (↑上の図で岩山の中のカーブの様子は必ずしも正確ではありません。)
  
たぶんチボリでは一番人気の乗り物でしょう。そして、子供の団体やグループでやってきて、集団が割れない、すなわち「自分は乗らない!(あるいは、のれない)」といって仲間から脱落する子が少ないのが特徴。園内をまわって楽しんでいるグループそのままにみんなでコースターに乗り込んでワイワイやれる、そんな特徴を持ったコースターといえます。初めての人が外から見ても、高くないし、速くないし、大きなドロップもないので、「怖い」といって敬遠する要素がほとんどないからです。

  
  
ライドは4人乗り×5両の編成。前から安全バーが大腿部に倒れてくるタイプの拘束です。着座姿勢も無理なく普通で、シートの座り心地も良いです。

   
  
オフィシャルサイトの説明では、「北欧神話の神オーディンを思わせる洗練されたデザイン」と書かれていますが、何だかのっぺりとした感じで、私にはどうも「オオサンショウウオ」の顔が連想されてしまいます。実際、中国地方にはオオサンショウウオの生息地が多いそうですが・・・。

   
    
ファーストドロップです。
というか、イメージとしては「滑り出し」かな?

   
    
ファーストドロップの続きです

   
   
「浮き」のポイント

ファーストドロップに続いて、ジョーカーハウスへと向かっていく途中、ループの横に位置するわずかなキャメルバックなんですが、これが意外に浮く!、というか、かなりハイレベルの「浮き」と感じました。ここが唯一の、マイナスGポイントなので忘れないように。

   
   
ジョーカーハウス突入後、大きく左カーブして駅舎の上を通過し、小さなドロップ(↓下の写真)を経て一回目の岩山突入となります。(黄色矢印が入り口)

    
    
どうして?・・・の、ブレーキ&巻き上げ

1回目の岩山通過を抜けた出口のところで、このような段差があって、ここでブレーキをかけて、しかる後に何と短い巻き上げが入ります。

 
      
その巻き上げの後

ここは巻き上げ後だから、実はかなりゆっくり走り出しているわけです。この先は水平ループへと向かいます。

   
   
水平ループの入り

だからこのあたりも、ほとんど止まりそうな状態からズルズル〜〜っという感じで水平ループ入っていきます。

右回りの水平ループを2回転して、また折り返すように岩山に向かい、2度目の岩山内通過を経てフィニッシュとなります。
この続きは「乗り撮り編」で見てね
    

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