ルスツリゾート遊園地 part1 (プロローグ)
   
   
   
所在地:北海道虻田郡留寿都村
交通アクセス:札幌よりバス2時間、車で約1時間半

ルスツリゾートは日本最大級のスキー場を中心として、リゾートホテル、ゴルフ場、遊園地、プールなどの施設を備えた通年型総合リゾート施設で、「北海道のリゾート王」とも言われる加森公人氏が率いる加森グループの中核的施設であります。

加森公人氏は1943年、札幌生まれ。父は「のぼりべつクマ牧場」を作った人で、加森氏も大学卒業後、しばらくクマの世話などに明け暮れる日々を過ごし、その後1981年、加森観光を設立しました。最初は札幌市内でビルの賃貸事業などを行いましたが、バブル期にて採算が取れなくなり、海外に進出。アメリカ、オーストラリア、フランスなどでスキー場等を買収、運営することにより利益を得て事業も軌道に乗りました。そんな最中、以前より留寿都村にあった「大和ルスツスキー場」が親会社である大和観光の倒産に見舞われた際、留寿都村の強い要望により、これを買い取ることとなり(1981年)、以後、その類い希な経営手腕により今日の姿にまで発展させました。

1981年当初はもちろん、さほど大きくない中規模スキー場(現在のWest Mt.のエリア)のみでしたが、1982年にテニスコートを造成して以降、通年型リゾートへの道をたどり、翌1983年に「遊園地カントリーランド」をオープンしました。この目玉となったのが1977年に日本初登場して話題となっていた京成谷津遊園のコークスクリューの移設でした。

さらに1986年にはプール施設、88年には18ホールのゴルフ場をオープン、そして同時期に順次ホテルなどの宿泊施設を充実させながら、スキー場も次々と拡張していく一方、バブル崩壊後に経営危機に陥った他のリゾートやホテルなどの経営も次々引き継いで傘下に入れ、現在の繁栄の基礎を築きました。

現在では北海道3大リゾート(ルスツ、トマム、サホロ)の他、老舗スキー場のテイネハイランド、テイネオリンピア、東北随一のスキーリゾート「安比高原」をはじめ、遊園地では姫路セントラルパークなどもグループに入っており、今年、近鉄あやめ池遊園地の閉園に際しては、遊具の買い取りに乗り出していたという話も話題になりました。

加森公人氏に関しては、詳しくは
こちら(PRESIDENT ONLINE 1999年10月号)を参照してください

     

スキー場の方は、全国のスキーヤーの憧れの的といえる「超メジャー」な存在なのですが、遊園地に関しては恐らく全国的な知名度は極めて低いと思われます。何しろ「遊園地に出かける」というには、多くの人にとってあまりに遠い存在であり、たぶん紹介されることも少ないのだと思われます。

ただし、その設置マシンを見ると、吊り下げ式コースターのハリケーン、往復式垂直ループのループ・ザ・ループ、立ち乗りのスタンディングコースターウルトラツイスターコークスクリューマウンテンジェットコースター、垂直系ではフリーフォールスペースショット、その他トップガンフライングカーペットミュージックエキスプレスバイキングハートビート(=ワイルドストーム)、マッドマウス・・・とおよそすべてのジャンルに渡っての品揃えとなっており、日本でも有数の絶叫マシンの殿堂と言えるのではないでしょうか。

リゾートとしては365日の通年営業ですが、遊園地の方は4月末から10月末までの約半年間のオープンとなっています。冬にスキー場に行くと雪景色の中に遊園地アトラクションが見えるようで(→「200 SNOW REPORTS >変な写真集>「何見て滑る」より・・・ページ一番下のほうの写真)、こんな風景もめずらしいですね。雪景色もぜひ一度見てみていと思っています。

   

   
*** プロローグ ***
   
さあ、北海道へは空の旅

台風接近のため、九州〜近畿〜東海地方にかけて、あいにくの悪天候。こんなんで大丈夫なのかなあ?

向かうは、北の大地、北海道

    
台風だって何だって、雲の上に出ちゃえば、こんな快晴です!(あたり前か?)
    
新千歳空港へ到着!
   
   
→→→新千歳空港から札幌までは、JR「快速エアポート」で36分→→→
      
札幌駅

平成15年にすごい立派なビルに生まれ変わりました。名前をJRタワーというそうです。右端に少し見えるのがタワーの部分で、地上38階、高さは173mとのこと。

駅名のロゴは何故か目立たない所に・・・

   
   
本題とはあまり関係ありませんが・・・(「北海道気分」を盛り上げるために)

北海道庁旧本庁舎(赤レンガ庁舎)

1988(明治21)年に竣工した煉瓦づくり建築ですの庁舎。よくわかりませんが、何でも「アメリカ風ネオバロック様式」というらしいです。

明治42年に火災にて内部を焼失したものの復旧され、昭和43年に北海道開拓100年を記念して創建当時の姿に復元。翌昭和44年には国の重要文化財に指定されました。

札幌駅からほど近いところにあり、札幌の、いや北海道のシンボル的建造物と言われています。

   
さて、いよいよ

the road to RUSUTSU 〜

   
札幌からルスツリゾートへは、直通バスが便利。ルスツのサイトで紹介されていた、じょうてつバスを利用しました。日帰りバスパックというのがあって、札幌〜ルスツ間の往復バス代と、遊園地の1日フリーパスがセットで大人5300円と大変リーズナブルな価格です。学生(中学、高校、大学など)なら5000円、小学生以下は4300円です。(事前に予約が必要です)

バス乗り場は札幌駅前、上の写真でJRタワーのすぐ隣のビルの1階がバスターミナルとなっています。このバスでは、札幌〜ルスツリゾート間は約1時間54分(途中休憩を含む)です。朝8時が第1便で、これに乗れば9時54分に到着できるというわけです。

   
じょうてつバス

外観は普通の観光バスですが、中はかなり「デラックス」タイプ。ファーストクラスみたいなゆったりしたリクライニングシートで、のんびりくつろげます。バスの車内だけれどトイレ完備お茶の無料サービスなんかもあります。運転手さんも大変親切です。

事前に電話で予約してあるので、最初に乗る時には、「お名前は?」とか聞かれて、名前を言うと、「こちらの席をご用意してあります」、なんて案内されます。そんな風にバスに乗り込むのは、何だかとても不思議な感じ。

    
一路ルスツへ

札幌からルスツへ向かうには、国道230号線を走ります。

このルートは明治時代のはじめに、政府の要請を受けた東本願寺が、19才の現如上人(僧侶)を責任者として開拓隊を組織して派遣し、資金調達や開拓作業を行わせて切り開いたとされています。(詳しくはこちら

札幌から定山渓を通り、中山峠〜喜茂別〜留寿都〜洞爺湖方面へと通じており、札幌と道南を結ぶ幹線道路です。

    
これ何だかわかりますか?

北海道の郊外をドライブすると、あたり前のように見られる、この下向き矢印。

赤いのや黄色いのや、いろいろありますが、どれも道端の頭上にあって、下を指しています。

これは冬に雪が積もってくると、どこまでが道路なのかわからなくなるので、道路の幅を示すために付けられている大切なものなのです。

    

参考→北海道ならではの道路標識」(「北海道写真日記」より)

   
中山峠

国道230号線のほぼ中ほどに位置する標高836mの峠で、特別なものはないのですが、北海道5大峠の一つなどとも言われ、ちょっとした有名観光地となっているようです。

後ろに見える山は、羊蹄山(1898m)で、これは別名「蝦夷富士」とも呼ばれ、富士山に似たシルエットの美しい山です。この中山峠は羊蹄山のベストビューポイントとも言われています。

   
中山峠のドライブイン峠の茶屋

元祖「あげじゃが」というのが名物らしいです。

ここまで札幌から約1時間半くらいで、ルスツまではあとわずかなのですが、名所ということもあって、ここでちょっと休憩が入ります。

中山峠を越えると、喜茂別(きもべつ)町に入り、そこを通過するといよいよルスツです。

   
ルスツリゾートに着いた!

札幌から約2時間。ようやくルスツリゾートに到着です。

国道からの入り口に建つこの看板にはホテル、スキー場、レストラン、ショッピングと書いてありますが、「遊園地」の文字はなくて、ちょっと寂しいです。

   
   
さあ、いよいよです!

ここが実質上、エントランスになるわけですが、要するにホテルの玄関です。ここから入ってしばらくホテル内のショッピング街を通過してから、裏庭に出るような感じで外へ出ると、遊園地へ続く通路に出ます。

      
       
中に入るとこんな表示板がありました。運航中、運転中それぞれランプで表示するようです。(気がついて写真を撮ったのが閉園後だったもので、ランプは点いていませんが)
     
ホテル内にあるカルーセル

入り口を入るとまず目に入るのがこれ。

リゾートホテルの中にあるということで昔から有名なものです。加森さんが気に入ってドイツから由緒あるモノを買ってきたという話です(詳細不明)。

無料で乗れますが、全体が回るだけで、乗っている馬などの上下動はありません。だからちょっとつまらないです。

まずは、これの横を通り過ぎて・・・

    
すると次にはショッピング街が現れます

こういったきれいなお店がたくさん軒を連ねるように並んでいます。まだホテルの中です。

そんな所を通り抜けて・・・途中で「遊園地→」といった表示があるので、そこの出入り口から外に出ます。

   
       
ようやく外に出ました

さーて、どこに行こぉ〜っかなー♪♪

   

   

元々「カントリーランド」という名前で呼ばれていたようですが、今ではただ「遊園地」と称しているようです。

   
   

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