基本的には、ほとんど「真っ暗」です。そして、その闇の中、所々に闘牛で使われる赤い布(ムレータとよばれる)がボーっと浮かび上がり、これに向かっては通り過ぎ・・・といった感じで走行します・・・ちょうど、「ライド型のおばけ屋敷」を想像してもらえるといいです。
後半に入ると、一度少し明るい場所(といっても、「薄暗い」といった程度)に出ます。ここは闘牛場をかたどったった空間で、小さな部屋のようになっていて、周囲に観客席の絵が描かれています。ここでしばし完全に停車して、歓声やトランペットの音が流れ、「さあいよいよクライマックス」といった感じで雰囲気が盛り上がってきます。(この後、最後に、一体どんなことが待っているのかなー、なんて期待感も)
そして、おもむろにリスタート。再び暗闇に突入して・・・・さあ、何が起こるか?・・・と思ったら、別に何も代わりばえしなくて、また以前と同じように真っ暗闇の中に赤い布がヒラヒラ、そして「剣(マタドールがとどめを刺すのに使う)」がぼんやり浮かび上がったりして・・・ただそれだけです。特に何も起こりません。このあたりはもうスピードもなく、コースターというよりは、いわゆる「普通のダークライドアトラクション」といった趣。
何だこりゃー?と、首をひねっていると、再度少し明るい空間に出て、よく見るとプラットフォームがあって・・・。あれ、出発点に戻ってきたかな?と一瞬思うも、どう見ても出発点とは様子もちがう。だったら、ここは一体何だ?、と混乱していると、徐行しながらまた進んで、ちょっと曲がると、おお、出発点に戻ったー、やっぱりこれで終わりかー、というふうにフィニッシュします。最後の意味不明なプラットフォームのある空間は、以前の「イベリア超特急」の「降車用プラットフォーム」なのです。(イベリア超特急では、乗車、降車が離れた別プラットフォームだった)。その「かつての降車用プラットフォーム」がそのまま残っていて、ここを徐行しつつ通過するするので、「何だ〜これ?」みたいになるわけです。