これがメガコースター四次元だ!
  

四次元の全景

  
     
ファミリームードいっぱいのパルパルにあって、唯一硬派なマシンといえるのがこの四次元です

そもそも「四次元」という名称は、その企画当時に一般公募され、11才の小学生による案が採用されてこれに決まったとのことです。なかなかいいネーミングですね。

コースレイアウトの各部分の名前は、上のように、入り口に掲示されているオフィシャルな名称です。

  

小さくて短い中に、ファーストドロップ、ブーメランターンの他、ツイストダイブ平面ターンハートラインロールダブルスパイラル、というユニークなレイアウトを盛り込んだ、非常に中味の濃い優れたコースターです。製造メーカーはフジヤマなどと同じ「トーゴ」です。

ファーストドロップの最大傾斜60度、最高時速82km、ダブルスパイラルの最大カント角85度、その他、高さや全長等は不詳。

このコースターの存在によって、パルパルはただのローカルなお子さま向け遊園地に終わることなく、その名を全国(の絶叫マニア)にとどろかせております---以前からそう言っていたら↓↓↓

   

ENTRANCE

このあたりは最近リニューアルして、ちょっとカラフルになりました

何々、日本テレビで紹介、と。

「絶叫REVIEW」で日本一詳しく紹介してますよ。

     
   
駅舎の下から見た様子
左がツイストダイブ、右がファーストドロップ

     
  
駅舎
エントランスから階段を上って、2階にプラットフォームがあります。

  
  
四次元のライド

ボディの基本的なデザインはフジヤマと同じですね。

ただしフジヤマと違って宙返りしまくるのため、シートはまったく異なり、このようなハイバックスタイルになっています。

ハーネスはU字型ではなく、このように「肩あて」タイプで、上から垂直に下りてきます。座面はプラスチックみたいなので硬いです。ただし乗車後に「座り心地が悪かった」などという感想は特に浮かんできません。(それどころじゃないので)

   
   

START
駅舎を出ると、すぐ左に90度曲がって、巻き上げに入ります。
駅舎の上方を通過するブーメランターンが見えています。

   
   
巻き上げ

いかにも「トーゴ機」といった、独特の音と振動が感じられる巻き上げです。

向こうに見えるのは、遠鉄ホテルエンパイア---パルパルと同じ遠鉄(遠州鉄道)グループのホテルです。

ここには温泉(9種類のお風呂が楽しめる「ダイダラボッチの湯」)があって、パルパルと専用連絡通路でつながっています。フリーパス利用者は、日帰り温泉利用料金が半額(大人600円)になるという特典付き!

  
     
ファーストドロップ
最大斜度は60度と、まずまず。ただし高さ、落差の数値は公表されて
いないようで、よくわかりません。落差が大きくないので
特に迫力があるというほどではありませんが、急傾斜なのは実感できます。

  
  
   
   
ブーメランターン
ファーストドロップから駆け上がると引き続きブーメランターンと
なります。(これはバンデットと同じ構成)

ファーストドロップの勢いをそのままに急旋回するので
かなりのGと振動が感じられ、迫力満点です。

   
↓↓これがツイストダイブだ!

ブーメランターンを終えると、登り坂の直線路を駆け上がり、
ここで突然くるりと180度ひねりを入れて裏返し状態となったかと思うと、
次の瞬間には垂直ループに入っています

  
       

要するに

小さなスクリュー回転(半回転)と垂直ループ(半回転)合体させたもの」
といえます。

  
       
平面ターン

ツイストダイブに続いては、この平面ターン。

地面に近い高さを水平に約180度くらい急旋回します。ここもかなりのGがかかります。ヘアピンカーブと表現してもいい旋回です。地面が近いのが感じられるため、スピード感も豊かで迫力があります。

最初のブーメランターンが右旋回でしたから、そういった意味でも、バラエティに富んでいるといえます。

   
ハートラインロール

平面ターンを抜けると、ツイストダイブの円弧の中を通過して少し上昇してから、このハートラインロールを迎えます。

これは言ってみれば回転半径の非常に小さいコークスクリューです。レールのラインはちょうどばね(スプリング)を引き延ばしたような形になっているわけです。ここで左回りに1回転(ひねり)します。ツイストダイブが右ひねりですから、ここはその逆ですね。

ここでは同時に、この赤い「輪」が連なっていて、「連続輪くぐり」みたいな感じになるのも一種の演出で楽しいです。乗らずに外から見ているだけでも楽しいです。

   
ツイストダイブでもそうですが、連結されたコースターの車両がこんなに捻れるというのもめずらしいです。
   
   
ハートラインロールからダブルスパイラルへの流れ
(写真右から左へと進行します)

普通、水平ループというのはレイアウトの関係で、2回転といっても、
正味1回転半くらいのものが多いのですが、これはきっちり2回転回ります。

   
   
ダブルスパイラル
2回転水平ループ(下り)です。完全な2回転で、次第に加速するため
特に後半は強いGを感じることができます。

  
  
最大バンク角は85度と言われており、このようにほとんど真横になる時の
感覚はフジヤマのゼロカントカーブに似ています。

強いGのために腕や足が動きにくくなるのが面白いです。

   
   
ループを抜けるところ。「お〜よく回ったなー」という感想が湧いてきます。

  
  

最後のホップ

ダブルスパイラルを抜けると、ほぼフィニッシュなのですが、ここに、「コースレイアウト図」にも載っていない、最後の「見せ場」が潜んでいます。

ループを抜けて回転のGから開放されたな、と思ったとたん、このように急激に上昇して駅舎前のブレーキングポイントへと至るわけです。これは意外と「効き」ます。ポンと飛び上がって、上下方向のショックを受けたと思ったら、間髪を入れず、急ブレーキとなるので、体に連続して違う衝撃が加わるため、かなり「激しさ」と「驚き」を感じるフィニッシュとなります。そんなわけで、最後の最後まで、くれぐれも気を抜かないように!

  
      
   
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