スピードボブスレー

2003年12月1日をもって、営業終了となりました

       

本機は、1970年に初登場したアントンシュワルツコフ作、Jet Star2という古典的名機であり、自走式車両のシステムを持った、大変ユニークなコースターでした。これで日本国内から完全に姿を消してしまったことになるわけで、大変残念です。

結果的には、私は初めて出会って、その1ヶ月後に永遠に消えてしまったわけで、何だか「一期一会」という言葉を思い出させるような感じで、感慨深いものがあります。

以下、「Memorial」なってしまいましたが、そのままの形で残しておきます。

     

ご覧のように、かなり狭い敷地に設置されたコースターです。かつて阪神パークにも同機種があったようですが、そちらがなくなったので、現存するのはここ一ヶ所か?

広さは普通の「マウス系」程度ですが、その割にはそこそこの高さがあり、落差のあるファーストドロップと、回転径が小さくバンク角の急なカーブやループが楽しめるコースターです。

何と言っても「珍品」といえるのは、その「巻き上げ」。初めて実際にコースを目にすると、一見、ボブスレーだから、グルグルと渦巻くように回りながら下りてくるコースがあるように見えますが、実は渦巻きになっているのが、いわゆる「巻き上げ」なのです。

   
        
駅舎から出るとすぐ、螺旋形のコースとなり、左回りでぐるりぐるりと、ゆっくり登っていきます。登りの仕組みは、車両に取り付けられたモーターによる自走式という大変ユニークなものです。こんな感じで、ゆっくりゆっくり登っていくのは、不思議な感じがします。

   
登り切ったら、ファーストドロップとなります。着座状態がラフなので、これぐらいのドロップでも、かなりスリル感はあります。ただし、最大斜度68度とありますが、いくらなんでもそんなにはないでしょう。

   
   

ファーストドロップに続いて、急なバンク角の左カーブを回って、Sの字を描きながら登り、「巻き上げ」の裏をまわるようにしてから、セカンドドロップとなります。

      
      
セカンドドロップの後、右カーブして、この傾斜ループを回ります。ここも小さな回転半径で、けっこうGを感じるところです。

  
     
最後に、左回りのループもあります。

座席は2人づつ縦に並んで、これが縦に3組、計6人乗りです。脚を投げ出した一人の股の間にもう一人がはまり込む座り方で、カップルや親子には、なかなか楽しいライドです。

ハーネスや安全バーはなく、シートベルトは元々ユルユルなので、相対的にスリル感はアップしている感じです。

   
    
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