これが岡山スカイガーデンだ! (part1)

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所在地:岡山県岡山市京山
交通アクセス:JR(山陽新幹線)岡山駅西口より岡電バス(中央病院行き)にて約5分、「京山入り口下車」徒歩約8分でロープウエイ乗り場。10分間隔で運転されているロープウエイで所要時間約2分。
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岡山スカイガーデンとは
岡山市内にある京山という標高100mほどの小さな山の山頂に設けられた遊園地です。ご覧のように、まさに山の頂上に存在し、ロープウエイで登って到達する、という点が特徴で、規模は違いますが、ケーブルカーで乗って「山上遊園地」に登る「スカイランドいこま」によく似ていると思います。
写真向かって左にロープウエイの山頂駅、中央に観覧車、右にスカイタワーと呼ばれる建物があり、この回りにいくつかの小規模な乗り物が配置されています。山の頂上なので眺めが良いのが売り物です。
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この遊園地は、岡山市内で路面電車路線を営業する岡山電気軌道が昭和31年(1956年)に「京山ロープウェー」を開業し、これに伴って整備、発展してきた京山ロープウェー遊園という遊園地が前身です。この京山ロープウェー遊園も、他の国内(特に関西)遊園地と同様、20世紀末にかけて衰退し、年間入場者数3万人程度に落ち込んだため、1998年(平成10年)9月に岡山電気軌道はこれを閉園としました。しかし、幸いなことに、岡山県玉野市を中心に全国展開を進めているおもちゃ王国が経営を引き継ぐことになり、翌1999年(平成11年)7月20日、岡山スカイガーデンとしてリニューアルオープンして、今日に至っています。
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スカイガーデンへの道
岡山の街というのは北東から南西の方角にJR線が通っていて、岡山駅には東口と西口があります。市役所や有名な後楽園などがあって(どちらかというと)市の中心といえるのは駅の東側。この京山は西側にあって、駅西口からバスで約5分、バス停(京山入り口)から徒歩7〜8分ほどで麓のロープウエイ乗り場に到着できます。
遊園地として見ると、どう考えても「ローカル」なんですが、実は岡山駅からの道のりは約2km、徒歩でも30分程度という近さです。「のぞみ」や「ひかり」の停車する新幹線の駅から徒歩で行ける遊園地、ということになれば、これはもう立地の点では「ローカル」の域をはるかに越えた存在と言わざるを得ません。そういった意味で不思議な遊園地です。
「京山入り口」という停留所でバスを降りて少し歩くと、このように住宅街の向こうに京山が見えてきます。何とも、印象的な風景ですね。
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ロープウエイ乗り場が近づき、ロープウエイの全貌が見えてきます↓。
この京山ロープウエイは、上にも述べたとおり、1956年の開業で、全長はわずかに160m。北海道の稚内公園ロープウエイ(130m)、晴遊閣大和屋ホテル(神奈川県箱根)の「夢のゴンドラ」(138m)に次いで、おそらく日本で3番目に短いロープウエイと思われます。ロープウエイの料金は往復で700円(スカイガーデン入園料を含む)で、この距離と遊園地の内容を考えると、ちょっと高いかな?という気もします。
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道路の曲がり角のところに駅があります

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このロープウエイ乗り場は京山入り口バス停から徒歩10分弱ですが、驚くことにそのバス路線は1時間に1本ほど、1日たった10便くらいしかなく、岡山駅から比較的近い市街地にある観光地(隣には池田動物園という動物園もある)の割には、公共交通の便はかなり悪いといえます。このため、タクシー乗り場があって、タクシーが待機してる姿が見られます。(ちなみに私は帰りには、ここから岡山駅まで歩きましたが、30分程度で、徒歩でもそれほど無理なく行ける距離だと思います。)
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乗り場近くにある、案内の看板
この京山山頂へのアクセスは、ロープウエイ以外に方法はないようです。

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ロープウエイの運行は10時から17時までの間、10分間隔ということで、ほとんど「乗り場に行けば、いつでもすぐに乗れる」、といった印象です。
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何しろ、長さはたったの160mですから、動き出したらすぐに山頂駅が近づく、といった感じ。2つのゴンドラは「つるべ」のような交互の動きをしています。
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岡山駅方面が展望できます

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山頂に着きました!
ロープウエイを山頂駅で降りて、ほんの少しだけ登ると、山頂にこのスカイタワーがあります。これは自称「岡山市のシンボル(ガイドパンフレットなどによる)」とのことだけど・・・ホントかな?
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スカイタワーは、ちょっと珍しい円柱形の建物で、1階が飲食施設や「手作りホビー工房」、2階が多目的スペース(この時は「ふわふわアスレチック ももたろうのぼうけん」をやっていました)、3階がキッズランド(いろいろなおもちゃがで遊ぶところ)となっています。4階は椅子とテーブルがおいてあるだけのスペース(周囲に金網が張られている)、屋上にも自由に上がれます。
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展望デッキ
展望用にこのようなステージが設けてあって、岡山の街を一望することができます。

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展望デッキからの眺め
大きな建物がある一帯が岡山駅付近です
(この日は天気が悪かったのが残念)

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観覧車
高さ20mくらいでゴンドラ12個の小型観覧車で、サノヤスヒシノ明昌社製のようです。
街の方から見ると大変に目立って、スカイガーデンのランドマークといえるこの観覧車ですが、その意義や如何に? 100mの山頂に20mの観覧車ですから、乗っても乗らなくても、眺めにはほとんど違いがありません。
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さらに・・・
隣接する建物(スカイタワー)の屋上に上ると、こんな風です。これだと観覧車との差は無いに等しい。しかもこちらのほうが観覧車に乗っているよりはるかに開放感があるし・・・。
実際に乗ってみた感想では、展望、観覧という点に限って言えば、残念ながら、おそらく「日本一意味のない観覧車」ではないかと感じました。
この「屋上テラス」は、ガイドパンフには「きれい!」と書いてあるのですが、これはたぶん「眺めがきれい」という意味なのでしょう。テラス自体は鳥の糞(フン)だらけで、すごく汚かったです・・・腰掛けたり、フェンスに手をかけたり、そういったことができないくらい。
でもここからの展望は本当に「360度の大パノラマ」みたいな感じですばらしいです。「オススメ!」です。
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ちょっと余談になりますが
この観覧車の駆動方式について
この観覧車の駆動方式はかなり古いタイプのもので、今回、目についたので載せておきます。最近の比較的新しい観覧車はタイヤで挟んで駆動するものが多いですが、歴史的に見ても初期のものはワイヤーを用いて駆動する方式があったようです。この写真のように、観覧車の「輪」の外側部分にぐるりとワイヤー(青矢印)を渡して、このワイヤーを動かすことで駆動する方式です。
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ワイヤーは下方へと導かれ、プラットフォームの下でいくつかの滑車を介しつつ駆動されます。
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下がって、また一度上がって

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中央の部分にある3つの滑車のうち、下の1枚の滑車がチェーンベルトで駆動されているのがわかります。滑車は片側につき5枚、合計で10枚ということになります。中央の真ん中に置かれたモーターは意外と小さいです。
こういった方式の観覧車が、現在どのくらい残っているのかということについて、私はまったく知りません。でもちょっと興味があるので、もしこの件について何か情報がありましたら、お知らせください。
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メリーゴーランド
なかなか綺麗なメリーゴーランドです

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馬と馬車で構成された、なんの変哲もないふつうのメリーゴーランドなのですが、メリーゴーランドでこんなにきれいな馬を見る機会はなかなかありません。(だいたい、他では古くなって、色あせたり、破損したりしているのが多いので) ちょっと感動的でもあります。
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アンパンマン号
展望デッキが余っているので、とりあえず置いてみた、といった感じ。
この人気(ひとけ)のない環境の中で、「ボクといっしょに夢の世界へ・・・」といったような声がエンドレスで流れていたのが、何とも「もの悲し」くて、印象的でした---「ローカルらしい空間」。アンパンマンの表情もちょっと冴えないみたい。
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バッテリーカーは4台。どれも綺麗でした。

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700系のぞみ号
こんな「陰」みたいな場所に、こんな新鋭機種が!

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先頭部は本物そっくり!
グリーン車というところがいいですね。

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定番のトーマスもあります

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サイクルモノレール
これも、走行距離や高さなどは普通ですが、なんといってもこの車両の「綺麗さ」は特筆もの。クルマでいえば高級車みたいな感じ。
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