ループ&コーク
      
     
円山動物園の「付属遊園地」のような小さな遊園地、円山子供の国キッドランドですが、こんなすごいローラーコースターがあります。小型のコースターに分類される規模ですが、何と垂直ループとコークスクリュー回転という2種類の宙返りを持つコースターです。お子様、ファミリー向け遊園地といえる「キッドランド」にこんな立派な絶叫マシンがあるとは驚きです。おそらく国内ではここだけにしか存在しない機種だと思いますので、詳しく紹介します。
     
     
この写真を見たら、ピンとくる方も多いかと思います。そう、これは基本的には東武動物公園などにある、トーゴ製の「クレイジーマウス」なんです。

ただし、クレイジーマウスにはコークスクリュー回転はありませんので、このループ&コークは、クレイジーマウスの進化版といえるコースターなのです。

それでは順を追って紹介します。

   
まったく利用者がいなくて、実際に走行している状態を目にせずに駅舎に上がったら、こんな様子でした。

それで最初、一瞬ですが、5両編成と勘違いしてしまいました!。

   
もちろん実際には4人乗り1両編成のライド。

車両も基本的には「クレイジーマウス」なのですが、こちらは何と、顔が「化けネコ」みたいになっています!(爆)何じゃこりゃ??

ネコとネズミの合体した妖怪か?何だか怖いですね〜。

ちなみに、こっち↓↓は東武動物公園のクレイジーマウス

   
巻き上げ

巻き上げ最高点は意外と高い感じ。180度旋回してからファーストドロップに入る、トーゴお得意のパターンです。

   
ファーストドロップ
   
ループ

ファーストドロップに続いて、まずは垂直ループ。この先、まだまだたくさんレイアウトがあるので、ファーストドロップでは巻き上げ落差の一部しか利用しません。だからループもけっこう高い位置に設けてあります。

スピードこそ控えめですが、回転半径が小さいループなので、けっこう迫力を感じます。

           
     
シュワルツコフカーブ様のドロップ

ループを回った勢いで、ぐんと上って、この右カーブしながらのドロップとなり、その後は「コーク」へと続きます。

この、カーブしながらドロップして、そこからスクリュー回転に入るというレイアウトは、なかなか楽しいです。

   
           
コーク

コークスクリュー回転、ただし1回転。4人乗り車両のコークスクリュー回転は、他では見られないものでしょう。見た目も新鮮ですね。

   
   
ブーメランターン

コークを抜けると、右旋回の小さなブーメランターンです。もちろんスケールは小さいですけれど、何となく「それらしい挙動」で、楽しいです。

    
      
マウス様の部分(その1)

ブーメランターンの後は、かなり急上昇して、一度平坦になり、まったくバンク角のない、マウス様の180度旋回(左まわり)を見せます。

   
     
次に、このように一度、やや大きなドロップとなり、それに引き続いて再上昇して
   
   
マウス様の部分(その2)

ここでもバンク角のない180度旋回が3つ連続します。クレイジーマウスの面影を残している、と言えるでしょう。

   
    
連続キャメルバック

3連マウス様旋回を抜けると、ちょっとドロップして、最後の3連キャメルバックへと突入です

キャメルバックと呼ぶには、あまりに小さいうねりですが、それでもけっこう「浮き」に近い感触を楽しむことができます。

     
     
FINISH

そして最後は、これもやっぱりトーゴらしく、「ホップ」で決めています。もう「憎いね〜」と言いたくなってしまいます。

まとめ

ファーストドロップのほか3回のドロップと、垂直ループ、コークスクリュー回転、さらには計4回のマウス様旋回を含む多彩なターンと、最後に3連キャメルバックから、だめ押しの「ホップ」・・・と、なんとも盛りだくさんのレイアウトです。凄いです。そして実際、乗って楽しいコースターです。

ラグナシアのアクアウインドを初めて体験した際、極めてコンパクトな中に、楽しいコンポーネントをぎっしり詰め込んだ素晴らしいコースターと感じ、そういったコースターは日本人の手で作ってほしかった・・・などと感想を述べてしまいましたが、そんなコースターをすでにトーゴが作っていたのですね。恐れ入りました!

このループ&コーク、現在のところ日本の小型コースターの中では、アクアウィンドと並び、ナンバーワンの内容と楽しさだと思います。

     
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