ラグナシア
LAGUNASIA
part1

   

    
海洋型複合リゾート施設、ラグーナ蒲郡の中のテーマパークが、このラグナシアです。これは、他の例で言えば、「志摩スペイン村---パルケエスパーニャ」というのと同じような関係です。

   

観覧車から見たラグナシアの全景

   
所在地:愛知県蒲郡市海陽町

交通アクセス:JR東海道本線、三河大塚駅下車バス9分、または蒲郡駅下車バス18分
        車では、東名高速、音羽蒲郡インター下車12km(20分)
        または豊川インター下車17km(35分)

ところで

蒲郡(がまごおり)って、どこよ? 

という人のために→→→ここです

      

まずは、「ラグーナ蒲郡とは?」、というお話から

昭和60年(1985年)に、愛知県による三河湾の開発事業として、リゾート開発を目指した「海の軽井沢構想」が県議会で提唱されたのが、そもそもの始まりということです。

1987年、バブルの真っ盛りに「総合保養地域整備法(いわゆる”リゾート法”)」が制定され、これによって始まったのが「第3セクタ方式テーマパークブーム」ですから、このラグーナ蒲郡も、呉ポートピアランドなどと同様の、まさに「典型的バブル企画」の施設と言えます。

愛知県、蒲郡市および民間企業9社(トヨタ自動車、ヤマハ発動機、JR東海など)による第三セクター「蒲郡海洋開発株式会社」が平成3年に設立され、同地の開発、施設建設がはじまり、2001年にマリーナが、そして翌2002年にラグナシアがオープンしています。

「海を遊ぶ」「海に暮らす」「海で憩う」という3つのテーマゾーンから成り、具体的には、マリーナを核として、レクレーション施設、商業施設、リゾートマンションなどで構成する「海洋型複合リゾート施設」というものだそうです。

テーマパークであるラグナシアの他には、以下のような施設があります

ラグナ マリーナヨットやモーターボートなどの小型船舶が碇泊する港(要するにこれらを使ったマリンスポーツ、レジャーの基地となる施設です)

フェスティバルマーケットアウトレット、バザール、レストランなど60以上の店舗があるショッピングセンターのような施設

テルムマラン ラグ−ナ日本最大級のタラソテラピー施設。フランスの名門タラソテラピー施設「テルムマラン ド サンマロ」と提携し、本場のノウハウを継承した本格的タラソテラピーを体験できる。

「タラソテラピー」---海藻や海水など海の資源を使って人間の自己治癒力を高めていく自然療法のこと

ラグ−ナの湯入浴施設(天然温泉)

ラ・メルカ−サ分譲リゾートマンション

   

自治体のバブル企画リゾート開発に、マリン事業拡大を目論むトヨタ(とヤマハ)が乗っかった形の事業といえるでしょう。同時期に企画された第3セクターリゾート、テーマパークなどはすでに多くは崩壊が明らかとなっている今日このごろですが、何だか「蛍光灯」みたいな感じで21世紀になってからそれがオープンしたというのも、不思議な気がします。

最近では、トヨタ、中部電力、JR東海などが主導して、敷地内に何と中高一貫教育の学校を設立する計画があるそうです(2006年開校予定とのこと)。結局のところ、一体何をしようとしているのか、すごく分かりにくい感じで、そんな様子だとこの先けっこう心配な気がします。

   

まあ、それはさておき、

ラグナシアとは・・・

古代より船と航海の聖地としてあがめられ,海のシルクロードの交易拠点として栄えた伝説の港町をモチーフにした、海を楽しく体験できるテーマパーク、とのこと。

   

   
それでは、順に、ラグナシアをご案内します
   
フェスティバルマーケットと観覧車

観覧車は高さ65m。これはラグナシア内ではなく、道路を挟んで隣にあるフェスティバルマーケットの敷地内にあります。ただし、もちろんラグナシアのパスポートで乗れますので心配ありません。「観覧車」としか命名されていないのは、ちょっとかわいそう。

   

フェスティバルマーケットは、バザール、アウトレット、おさかな市場、シーサイドレストランという4部門からなるショッピングモールで、ラグナシアとは関係ない、観光バスでやってくる一般団体観光客の姿なども多く見られます。

    
ラグナシアのエントランス

なかなか雰囲気のある作りです

  
     
ゼフィロス広場

エントランスをくぐると、これが中庭のようになっています

ちょうど、パルケエスパーニャのマヨール広場を小さくしたような雰囲気

   
   
バハムートの神殿

エントランス側の施設から見て、中央にあるプール(ルナポルトとジョイアマーレの浜辺)を挟んで向こうに見える建造物がこのバハムートの神殿です。そこにはトレジャーハンティング、レジェンドオブラビリンスという2大人気アトラクションと、夏のスライダー(ゼウスの稲妻)があって、このラグナシアのランドマークとなっています。ところで、バハムートって一体何だろう?

  
  
ジョイアマーレの浜辺から見た神殿

右側がレジェンドオブラビリンス、左のほうがトレジャーハンティングの施設となっています。ジョイアマーレの浜辺は波の立つプールで、プール営業時にはここが「波打ち際の浜辺」みたいになって、くつろぐ場所になるようです。何だか気持ちよさそうですね。

  
  
VIVA PIAZZA

VIVA PIAZZA は2004年4月に新しくオープンしたエリアで、「地中海のリゾート気分を満喫できるリゾートエリア」とのこと。カラフルな町並みです。

この並びの一番向こう(写真奥)にアクアウインドがあります。

  
   
ルナポルト

ルナポルトは、ラグナシアの中心に位置する、「異国情緒あふれるプール(ガイドパンフより)」とのこと。ただし、背景には、いかにも「日本っぽい」山なみが見えているわけで、そういったところが、「異国情緒」といっても、ただそれだけでない不思議な雰囲気を醸し出す元となっているのかもしれません。そのあたりは、パルケエスパーニャの、「スペイン×伊勢志摩の自然」の状態と似ているかな?。

  
      
名もない船

海のテーマパークなので、このような帆船のレプリカなどもいくつか置かれています。これは何かというと、まあ特に「何でもない」のです。階段で上に乗れるだけ。船の名前とかもないみたいです。(ただし、他には名前がついている船もあります)

  
  

こちらの船は、小さいプールへ下りるスライダーを兼ねているみたいです。人が集まっている所はカヌーの乗り場。

  
     
バンパーボートとウォータービー

プールのオフ期間にはプールを利用して、こういったボート類で遊べるようになっています。

バンパーボートというのは、この丸いボートで、モーターで動きます。

ウォータービーというのは、脚で漕ぐ形のボートです。

      
こんなものでも、周囲の環境がいいので、なかなか気分よく楽しめるのですよ!
やっぱり晴れた日がオススメでしょう

     
   
     
カヌー

カヌーは3人乗り。利用制限は、酒気を帯びた方、妊娠中の方、泳げない方、など。

泳げない方というのはふつうの遊園地アトラクションにはない、めずらしい項目ですね。でも、スタッフの人の話だと、けっこう「水路に落ちる人」がいるらしい

コースはこの細長い水路みたいになった、「流れるプール」です。向こうのほうでは、建物の中を通過する部分があります。その部分はミュージカルレビューを上演している宮殿ステージの2つの舞台の間を通過するので、レビューの上演時間中だと、なかなか面白いことになります。

   
これがその、カヌーが宮殿ステージを通過する部分。水路の右がメインのステージ(観客席から見て手前)、左がサブステージ(観客席から見て奥)となっています。

レビューの上演中で、この時、奥のステージで演じられているのですが、カヌーで通過している人の頭(青矢印)が見えます。場合によてはパドルが見える時もあって、これらがレビューの中に出現してくる様子は、何ともユーモラスな感じで面白いです。

   
こちらは手前のステージで演じている様子ですが、左の明るいところがこの水路の入り口

こっちが出口です

こんな様子ですから、カヌーに乗るならレビューの上演時間がオススメ

「レビューの舞台の中に割って入るみたいな感じ」は、他ではなかなか味わうことができない不思議な感覚と言えます。

     
おまけ・・・乗り撮りです(笑)

実は、ここは流れるプールなので、あまり漕がなくても、ある程度は何となく進みます。ただし当然のことだけど、片側だけで一生懸命漕ぐと、壁にぶつかります。

カヌーやボートで遊ぶのも、もちろんパスポートでカバーされていますから、気軽に楽しめます。

各種アトラクションの中に、こういった原始的とも言える遊びが混じっているのも、新鮮味があって楽しいものです。

  
   
    
大道芸

ここはトレジャーアイランドステージというところで、週末だけですが、こういった大道芸のショーをやっていることもあります。椅子、テーブルなども揃っていて、席に着いてのんびりと楽しめるのがいいです。

この人、その道ではそれなりに有名な人らしい。けっこう笑わせてくれましたよ。

  
  
   
REVENTURA

さて、上にも出てきましたが、宮殿ステージというところで1日4回行われているミュージカルレビュー。出演している女性達は「ラグーナガールズ」というらしいです。

このステージの背後に「流れるプール」が通っていて、その向こうにもう1つのステージがある仕組みで、両方を使って演じられます。

ステージといっても非常にこじんまりとしたもので、アットホームな雰囲気が最大の魅力

いつでも、簡単に、「かぶりつき」状態で見れます。

  
こちらは、その水路の向こうにあるほうのステージ。主に海の中の世界を描いているようで、ブルーの色づかいが多いです。向こうか、こっちか、あるいは両方を使って演じられます。

時に、このステージの前面に半透明のスクリーンがかかって、そこにいろいろな光を当てて、それを通してダンサー達の姿が見えたりして、幻想的な雰囲気を演出しています。

   
演じる人は、たかだか5、6人ですし、これ以上の仕掛け、舞台道具みたいなものはありません。だから、「大したことない」と言ってしまえばそれまでなのですが、十分に鑑賞に堪えうる(見た目の)人達が、それなりの踊りを見せてくれるので、十分に楽しめます。

しかも、すぐ目の前、手が届くような所で見れる臨場感というのは大きな魅力です。

   
     
      
ガトーズ パラレルジムナスティック

VIVA PIAZZA の一角で行われているキャラクターショー

子供たちも交えて、いっしょに体操する、というのが特徴。NHKの「おかあさんといっしょ」のノリです。

ちなみに、ガトーというのは、ラグナシアの3人(?)のキャラクターのうち、リーダーと思われる、このネコのこと。

ありふれたキャラクターショーだけれど、これは子供にとってはとてもウレシイのだ。

  
  
マジカル パウダー

この赤いのが「ライド」になっており、これ自体がゆっくり回転するのと、床ごと移動するような形になって、次々の目の前に現れてくるいろいろなシーン(小さなステージ)を、順に見て回る、というアトラクションです。

魔法の粉「マジカルパウダー」が何者かに盗まれて、大騒ぎ・・・困った困った・・・でも、最後に見つかってめでたしめでたし、といったストーリーです。

入り口からライド乗り場までの間の通路にも、関連の造形物がいろいろと作り込まれていて、なかなか手が込んでいるな、と感じさせます。

   

移動しながら、ストーリーに従ってこのような場面を次々見ていくわけです。光や音声の演出などもあります。途中には、人形でなく、CGのディスプレーが挟る部分もあり、多彩な演出という感じです。

隣のライドや、先のほうのシーンなど、余分なものが見えてしまわないようにうまく作られており、目の前のシーンに集中できるので、その点、なかなか良くできていると思います。

場面の数も多く、隅々まで丁寧に作ってある感じで、「この手のアトラクション」の中では最高峰のものと言えるでしょう。というか、他施設の類似アトラクションとは一線を画すもの、と言っていいかもしれません。

   
    

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