<いいところ>
首都圏で唯一の「(足ブラブラ型)吊り下げ式コースター」という希少価値。
吊り下げ式の搬器が水平状態を保って、垂直のコースを登り下りするという運動の希少価値。
「リニアモーター駆動の吊り下げ式コースター」、という希少価値。
往復式コースターとしては、時間が長い。
<「いまいち」のところ>
カタパルト式スタートにしては、まったくパンチ力に欠けるスタート。
「開放感がなく薄暗い感じのコースター」といった印象。しかも単調。
吊り下げ式特有の「横振れの動き」がないので、吊り下げ式の良さが十分に発揮できていないこと。
「後部席での2回目のバック上昇」以外では、今ひとつ「パッとしない」垂直部分。
外国にある機種のように、もっと高く上がって、しかもその部分で捻れ(ひねり)を加えたりするのが本来の姿なのでしょう。何か、発展途上で実用化されたみたいな形に思えます。あるいは、この敷地ではこれ以上どうにもならなかった、ということでしょうか?。でも、敷地の点での制約が極めて大きい中では、「最大限にがんばっている」、ということは言えるので、あまり責めるわけにもいきませんが。
でも、せっかくの吊り下げ式なのに、まったく横方向の揺れや、宙返り、スクリュー回転もなく、ただ往復のピストン運動に終始するという単調さは、他の普通の吊り下げ式コースターを知っている身にとっては、欲求不満をももたらす以外の何物でもない、といった感じです。変化といえば、スピードが少しづつ速くなるという点と、上昇の高さが少しづつ高くなる、という2点だけかな?「吊り下げ式コースター」というよりは、たとえば富士急の「パニックロック」などの亜型、などという見方もできるかと思います。
それなりに時間も長いし(一瞬では終わらない、ということ)、速さもそこそこ、高さもそこそこで、決して「悪い」ということはなく、それなりに楽しめるマシンなのですが、どうも全体に中途半端な感じで、「すっきりしない乗り味」になっていると感じます。
いろいろ言いましたが、それでも国内ではここにしかない機種なので、東京ドームシティを訪れたならぜひ一度乗ってみてください。
ウルトラツイスターを撤去して、代わりこれを設置したわけですが、今思うと、この場所にはルスツのタイプのウルトラツイスターが適していたような気がします。