木製コースター
エルフ
    

エルフは2001年3月にオープンした、日本で6番目の木製コースターです。全長695.6m、最高時速58.1kmと、他の木製コースターよりはだいぶ「小振り」。

エルフという名称は「森に棲む小さな妖精」という意味ですが、これはただ単に小規模な木製コースターというだけではなく、実際その場に行ってみると、なるほどうまいネーミングをしたな、ということが納得できます。まさに、森の中にひっそりと佇む小さなコースターなのです。

    
    
エルフはどこ?

森の中の小さな妖精は、園内に入って探しても、なかなかちゃんと姿が見えません。よく見えてこの程度(写真右→)。

そして、地形が複雑なのと、高い木が茂っているので、近寄っても全貌は見渡しにくいです。

エルフのある場所は傾斜地に作られたパークの中でも、高台のほうなんですが、なあ〜んかよく見えないんです。

やっぱり妖精だからでしょうか?

     
     
あった、あった! ようやく見つけた!

駅舎はこんな感じ。

木立の中の鳥の巣みたいなイメージです。

駅舎自体も、とても「ちっちゃい」です。

     
ちっちゃな巣箱みたいな駅舎から、20人乗りの小さな車両に乗って出発です。

   
        
エルフの全景

これでもう、全体の5分の4くらいです。巻き上げ後の軽いファーストドロップがあって、その後、右回りで高い位置で外周を1周。2周目で下の段を8の字状に回り、あと半周ぐらい右回りして、その途中で木組みの外に出て駅舎に滑り込みます。

  
  
写真右下の外側のあたりに駅舎があります

   
〜〜それでは乗ってみましょう〜〜
  
   

巻き上げも、こじんまりと

                 
まずは(ほんの) 軽いファーストドロップ

ドロップというよりは、「少し下ってスタート」といった感じ。

         
      
ファーストドロップのあとの右旋回中 。スタート(駅舎)の方角を見ています。右上端に見えているのがファーストドロップです。最初の1周目は右回りで外周を回り、2周目に入ってから8の字を描くように進みます。

         
   
↑上の写真より少し進んだところ。ここで軽いドロップ(セカンドドロップ)があります。右手に見えるのが巻き上げ最高点です。

       

駅舎側に到ると右旋回して、この先、サードドロップとなります。これで約1周。

        
      

このあたりから2周目に入ります。 まずは、やや大きいサードドロップ

カメラって書いてあるところが、なかなかいい! 笑えます。ここは木組みの中を通過する部分を作るために、無理に木材を「取り付けてある」みたいですね。

            
   
上と同じ場所で、少しドロップしたところ。

         
      

駅舎の反対側の旋回部を右回り。このあたりから8の字を描くように進みます。

とにかく、木の上を走っている感じはしますが、木組みの中を通過する部分というのは少ないです。

        
   
中央の交差部分へ向かって4回目のドロップ

このドロップもサードに続いて、比較的大きいです。中央の交差部分は下をくぐります。

     
   
駅舎側にきたら、中段を左旋回。ここはエルフでただ1ヶ所の左回り部分です。

   
   
左旋回を終えると、再び中央の交差部へ向かいます。交差部分はちょっとしたキャメルバックになっています。

        
     
交差部を越えて、最後のコーナー(駅舎と反対側)です。ここを右カーブしながら、木組みの中から抜け出して、フィニッシュへと向かいます。

最高時速でも58km程度で、全体に「ほどほどの速さ」で淡々と走る、といった印象です。だから、こういったところも、それほどぶつかりそうなスリルは感じにくいです。この付近は、コース中では最も木組みが多い部分だと思います。

     
     
まとめ

あまり速くないし、大きなドロップというのはないし、それほど浮かないし、振動も激しいとはいえないし、木にぶつかりそうなスリルも少ないし・・・。

でも、全体的に上手にバランス良くスケールダウンして作られています。小さくてもちゃんとしたミニチュアになっており、立派な木製コースターです。特に、ドロップとキャメルバックを抜かりなく配置してあって、コースターらしい動きが楽しめるところが良い点です。

イメージをうまく表現したネーミング、ロケーション、雰囲気、それらをセットにして考えれば、トータルとしてはとても良いコースターだと思います。そしてこの「ひらかたパーク」という遊園地のコンセプトにぴったりマッチしているので、「生きて」います。というか、「ここ」だからいいのかもしれません。

かなり小さな子供でも乗れますし、普通の絶叫系は苦手という人も含め、みんなが楽しめる作りになっていると思います。「絶叫マシン」とまでは言いにくいですが、「ほのぼのと楽しいコースター」です。

   

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